はじめに スマホ依存の恐怖
もくじ
最近、Youtubeで表示されるCMにゆうこりんが出ているのだけれど、黒リップに羊角の悪魔に扮していてとてもかわいい。羊角の可愛さこそ悪魔。
その女悪魔ゆうこりんが夫の蟹怪人と共に「小中学生の娘息子の始めてのスマホ」に恐怖します。
「会話が減って…」「勉強もせず…」「依存して…」
蟹怪人的にヒーローの新技よりも怖いらしい。
私自身も、怖かった。
私はとても依存していたから。
課金こそ微々たるものであるものの、ゲームをずっとしていた時期もあります。
匿名掲示板にへばりついていた時期もあります。精神的にも視力的にも不健康だと、リアルタイムで感じながら。
妊娠中、子供のスマホデビューへの悩みは夫と話す話題の1つでした。
私は妊娠ですら、病的なほどスマホを使っていた。
五年間の不妊によるうつ状態の名残、終わらないタイプのつわり、マタニティーブルー。スマホに依存するしかない状態でした。
ネットという場所は随分昔10代の頃から、心配、怖い、汚い、色々なことを掘り当てたり吐き出したりする場所でした。
娘の目に、そんなものを入れることになるのだろうか。
女悪魔ゆうこりんママの気持ちも蟹怪人パパの気持ちも、よくわかります。
しかし産まれて0才8ヶ月の赤ん坊に、私はスマホを買い与えたのでした。
家族の写真を見せることのメリットが、デメリットに比べて弱いとは思わなかった
本当に小さな2ヶ月児の頃から、私自身のスマホを自然に見せていました。
なぜなら、娘はパパのことが大好きだからです。
パパの存在を認識して、笑う。
それは生後2週間の時、パパが会いに来ると、明らかに「嬉しくて」笑ったことがありました。
生後3ヶ月までは新生児微笑?
新生児微笑らしき微笑みもこの時期ありましたが、生後2週間のこの時の、パパの声を聞き、近付いて来た方向を認識して、目で追って、話しかけるように笑った動きは、感情はないと言われる新生児微笑とは異なります。
生後3ヶ月までの新生児の笑顔は全部生理的反射、笑顔に至る感情はないという結論をどのような研究をもって出したのか知りませんが、研究のほうが間違っていると思います。
そもそも新生児に対して脳波に関する研究なんて、おいそれと詳しくできるわけではないですから、間違うこともあると思います。
ただちょっとこの笑顔を、喜びの反応ではなくて笑顔に見えるだけ、感情はない、という決め付けをする常識なら、改めて欲しいです。
そもそも、おかしな常識が氾濫していて翻弄されるのが妊娠出産だと実感したので、その一部ではあるのですが。
話が脱線したようですが、その後も、赤ちゃんである娘がこんなにも「パパ」を好きなものだとは、赤ちゃんを育てて想像を絶したことの一つです。(正直、パパ大好きはそういう風に仕込んでるんだろーと思っていました…。)
そして、「心から大好き」なことが脳にとってとても大切、一番重要な感情であることを、色々な本で読み重要視しています。
スマホは、お昼休みに大好きなパパの声と姿と出会える物体です。また、ママと二人ぼっちの時、いつでもパパの写真に出会うことができます。
注意したいのが、赤ちゃんだけでなく自然の生き物にとって、「立体のもつ情報量は脳に最高である」ということ。
確かに、単純に考えても、二次元がxかけるyであることに加えて、奥行きzという軸が更に乗算されるのだから、平面が立体に太刀打ちすることは難しい。
一番良いのは、好きな家族や人がいつも実物、立体で赤ちゃん本人を囲んでいることでしょう。
でも、残念ながら一世帯生活のため、駐在している立体人間は私だけで、他にはおもちゃ、お散歩して見せられる外の世界が主でした。
私自身は大人なので色々なものを見たり選んだりできるけれど、それでも娘のパパである旦那が恋しくなる。
そんな時は頻繁に写真を見る。だから娘にもパパの写真は必要だと感じる時には、一緒に見せていました。
印刷した写真のミニアルバムも見せていましたが、動画を見せることができるのはやはりスマホです。
そして何より、パパとビデオ電話ができるので、スマホ=パパという認識から始まったことでしょう。
(動画)
パパだけでなく、毎週来る両家のおじいちゃんおばあちゃんのことも、動画で観たり、本人に会ったりすることが刺激になっている様子でした。
朗読付き絵本が選び放題
ワンオペで行動が限られている時に、飽きている絵本やおもちゃを使うかどうするかと言われたら、良いアプリで良い刺激を与えられるなら良いのではないかと思いました。
調べてみると、子供用アプリは色々あり、「押せば楽しい音が鳴る」だけで、小さな赤ちゃんは喜ぶのでした。
また、絵本教育をどうするか、実物を集めるのは大変だと思っていた時、沢山の絵本を朗読付きで読み放題のアプリを知りました。
0歳向けの絵本もあり、中には抽象的で芸術性を感じる絵本もあり、私自身も感性を刺激されました。
0歳児を連れて、実際に興味を引く絵本を探しに行くのは結構大変ですが、スマホを片手に沢山の絵本の中から反応をみて選べるので、実があると感じました。
母スマホから娘用スマホへ
ここまでの話でしたら、「ママのスマホで一緒にやっている」という状況も珍しくないと思います。
なぜ、0歳児の娘専用スマホを用意したのか。
いくつかの理由がありました。
- 登録済みの連絡先に連絡される
子供にママスマホを渡した場合、これは一番恐ろしいことでした。何度もニアミスがあり、実際におばあちゃんに何度かトークや通話をかけてしまいました。
また疎遠なLineグループに謎文字打ってしまったのは青ざめました。
連絡先の人も、赤ちゃんに触られたらたまったもんじゃないですよね。セキュリティ上最悪です!
- 舐める
首が座りつつありうつ伏せができるようになる頃には、色んなものを奪って口に入れます。パパが映る私のスマホも、しゃぶられました。
こまめにアルコール消毒をしていましたが…。
- 使いたい時に使えなくなる
これはよくあるのではないでしょうか。街でも目にします。
「んー(ママのスマホを取りたがる子供)」「今ママが使ってるの!」
私も別にスマホで遊んでばかりいるわけではありません。娘がスマホを触りたがっている時に、連絡、情報収集、作業、必要に追われています。
そんな時に取り合いになりたくない。
私は、育児において、「イライラしない」ことを最重要に位置付けていました。
しかし、掃除、料理、家事仕事、体を使う作業を後追いで中断させられるのはともかく、だから仕方なくスマホ内作業で済まそうとしている作業もダイレクトに奪われては、イライラ無効化システムがもたないことが考えられました。
新生児の月齢では、別のおもちゃや遊びに興味を引けるけれど、ここ先は絶対「ママのスマホの代わりになるもの」が必要だな、と思いました。
スマホ風おもちゃはどうだったか
ピコピコ、キラキラするものが好きな娘。
「ママのスマホ」の代わりに、スマホ風おもちゃはどうだろう。
0歳6ヶ月の時点で、スマホ風おもちゃを買い与えました。
フィッシャープライス製、対象年齢6ヶ月、ジャストではないか?!
しかし…実際に6ヶ月のうちの娘の場合…。
- 厚すぎて持てない。落とす。
- ボタンが押せない。
- 音が悪い
残念ながら、買って後悔しました。
そのこともあり、娘へのリアルスマホ欲が高まり、ついに0歳8ヶ月でiPhone5(SIM抜き)を娘に与えたのです。
iPhone5(SIM抜き)デビュー
母(娘のおばあちゃん)のお下がりのiPhone5をよく消毒して、安全で拭き取りが簡単なEVA素材のカバーを付けました。
中古を購入する場合、1万円以内に済みます。回線契約は新たにしません。
我が家にはWiMAXがあるのでそれでネットに接続しました。
13才未満でも保護者のアカウントに紐付いた形であれば、「ファミリーメンバーの追加」で「子供用のアカウント」の作成ができます。
良かった点
まず上記にあげた困りごとは解消しました。
ママが大事な連絡をする時に興味を持たれても、ジェシはこっちね、と娘用iPhoneを渡せる。
・Siriはともだち
Siriは「でんでんむしの画像が見たい」と言うと、「でんでんむしの画像が見つかりました」と返してくれるので、でんでんむしという単語と画像がセットで覚えやすいようでした。
※しかしiOS12の現在、復唱してくれなくなりました!それどころか「絆創膏の画像」すら知らんと言う。娘iPhoneはアップデートしていないので良いのですが。
・電話(無料通話)し放題
遊びとしてすぐそばのママやパパと電話し放題です。コミュニケーションの向上に良かったと思います。
2才になる頃には、Lineのエフェクト機能が楽しくて、一日に何度もおじいちゃんおばあちゃんにビデオ通話をかけていました。
「スマホフリー」で自由に。「取り上げる」という脳内麻薬が怖い
基本的に「スマホフリー」にしたかった
ここは私にとって重要なことです。
「満足する前に取り上げる」「渡す」この繰り返しによる脳内麻薬が、経験上怖いと感じたからです。
これについては、#2でお話したいと思います。
実録0才8ヶ月にスマホを買い与え自由に使わせた経過報告#2へ→